| 仙台市青葉区中央2丁目の手品洋品販売店「城マジックエンタープライズ マジックショップ」が昨年12月開店30周年を迎えた。店主の松旭齋天城さん(56)はプロマジシャンで、長年ステージ活動と両立させている。奇術界にも顔が広く、気仙沼市出身の手品師、マギー審司さんも常連客の1人だ。今後も店とショーを掛け持ちする考えで、「これからも人を楽しませたい」と張り切っている。
店に並ぶ商品は3千点。卵を隠すハンカチなどの小物から、箱の中に入った人を消す大仕掛けまでバラエティに富む。値段も300円から30万円とさまざまだ。最近は物を浮かず浮遊モノや有名マジシャンが手品をてほどきする。ハウツーDVDがよく売れている。
天城さんは手品師の腕を生かし、実演しながら売るのを持ち味にしている。ステージではトークで笑を取るのが芸風で実演販売でも、手さばきだけでなく、話術も伝授する。マジック専門店は東北ではここだけで、客の中には演出の仕方を聞きに来る人もいる。
天城さんのマジシャン歴35年。店を営む傍ら、東北のホテルイベントなどで年間約100回のショーをこなしている。奇術界ではマギーさんのほか、Mr・マリックさんとも40年近い付き合いがあるという。
マギーさんは小学生の頃から手品に興味があり夏休みなどに電車で仙台に来て、店に顔を出していた。芸風は天城さんに似て、コミックマジックを志していたという。プロの道に進むことを決めた時、天城さんがマギー司郎さんを師匠として紹介した。
店は1976年にJR仙台駅前のデパート丸光の店子(たなこ)としてオープン。デパートが「さくらの百貨店」に変わった2003年に今の店に移った。コインを消す箱やマジックトランプなどの定番品は時代に影響されず安定して売れ続けている。天城さんは「手品のスタイルは時代とともに変化したが、人を楽しませる原点は変わっていない。今後もマジックの魅力を東北の人に伝えたい」と話している。
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